大晦日

驕れる白人と闘うための日本近代史
原久子『驕れる白人と闘うための日本近代史』(文藝春秋社・2005年)を読む。2日続けて「文藝春秋な世界」に浸ってしまいました(笑)。たぶん、そんなのは人生で初めて。
水谷は中国において、そして松原はドイツ・アメリカにおいて、当該社会の(広義の)メディアが流布する日本像や日本に対する偏見と闘っている女性たちであり、そのぶれない姿勢は潔い。
松原の本は西洋史についての叙述に出典表記や注記が少ないのがちょっと残念。「ほんまかいな?」と思うところが結構あるのだけれども、出典が示されていないので、説得力を低くしてしまっていると感じました。