パク先生が京都に

釜山からパク先生が京都に来られた。わたしは大学院のとき同じ研究室で勉強していた後輩(韓国からの留学生)の紹介で、釜山の日本研究者たちの集まりである「日本地域研究会」という研究会に参加しているのですが、パク先生はその研究会のリーダー。わたしが「釜山のヒョンニム(お兄さん)」としてお慕いしている方です。
パク先生が今回来日された用件は、韓国MBC放送が来年の夏に放映を予定している番組のための取材だそうです。来年が日本の敗戦=朝鮮半島の解放から60周年の記念日なのですが、これに合わせて5夜連続で「日本人にとって天皇制とはなんなのか?」という重いテーマを扱う番組を放映する予定なのだそうです。パク先生はその監修者。この番組がパク先生の思いにそった形で作られ、放映されれば、韓国の人々の日本社会に対する理解もさらに進むのではと期待しています。

【戦争遺品】

京都新聞』(2004年12月11日・朝刊・1面)より

 立命館大国際平和ミュージアム京都市北区)は十日、太平洋戦争での戦没学徒の生きた証しを伝える遺品約二千点を、兵庫県南淡町の「戦没学徒記念若人の広場」から寄贈を受けたと発表した。
 遺品は、爆撃を受け十六歳で死亡した女子学生のぼろぼろに破れた制服、十四歳で爆死した少年の血痕のついたかばん、直撃弾が貫通したとみられる穴の開いた鉄かぶとなど。女子学生が心境をつづったノートには、「大君に捧げた命惜しまねど 壕の中にて死ぬのはくちおし」と死の一週間前に詠んだ歌も記されていた。
 同広場は、一九六七年に開設されたが、阪神淡路大震災の被災などが原因で九五年に事実上閉鎖となった。残る遺品の管理が問題となり、立命大が引き取りを申し出た。(以下、略)